6月19日

23/29
前へ
/131ページ
次へ
「オガワ…この気配か?」 僕が訪ねるとオガワは声を出さずに頭を縦に振って返事をする。 「…笑い話じゃ…済まなそうだ。」 「早く、帰りましょう…シキ」 オガワは僕の腕を引っ張って、帰ろうと催促するが、僕は敢えてそれに応じなかった。 「今は、僕とコウがいる。いつもよりは安全だろう。それにこんなことが毎日続くようだと、これから先も君と帰らなくてはならないじゃないか…」 「…い、いいでしょ?帰りくらい付き合ってよ」 「嫌だね。」
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加