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「ジン!そんな言い方はねぇだろ!」
コウが胸ぐらを掴む勢いで近付いて来る。
「これはオガワの為だ。いつまでも怯えながら過ごしたくはないだろ、だから今日、ここを、この場所を出来るだけ調べる。」
僕がそんな調子のいいことを言って、二人を説得させている時、突如としてその話がスッ飛んでしまうほど青ざめる声が響く。
「…ましょう。…ちゃん、遊びましょう。」
静かな幼い少女の声、だが、辺りには人が見当たらない。
「ミミちゃん、遊びましょう。」
段々、近付いて来る声、不気味なことに辺りが暗さを増して行く。
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