6月19日

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「ミミちゃん…遊ぼ…」 何もない空間からの声は未だに途絶えることなく続く。何もないただ、不自然な影があるだけ。 「…真面目にヤバいかもな」 僕は後ろ向きになった。行動も、心も。 「逃げよ!」 「ミミちゃんは、俺が守るぜ。」 コウが威勢良くオガワを引っ張って逃げようとすると影が動いた。 「コウ!!」 僕は必死に叫んだ。直ぐに影は僕を追い越し、逃げていた二人を捉える。 するとコウの体が何かに衝突したように飛んだ。
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