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そう思っていた筈なのに、事件は解決しなかった。解決の糸口さえ見えなかったのだ。
僕は無力だった。何も出来なかった。
それが、悔しくて堪らない。
そう、夢の中でも後悔しながら僕は6月20日の朝を迎えた。
寝ぼけているのか、眠れていなかったのか、携帯の目覚ましの設定時間よりも早く起きてしまった。
「…5時…27分…か。早すぎるな。」
ちなみに僕は独り暮らしである。実際は父と二人暮らしなのだが、父は母がいなくなってから働きづめで、ほとんど家には帰って来ない。
実質独り暮らしなのである。
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