6月20日

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携帯が鳴った。目覚ましの設定時間。自分の好きなアーティストの曲が流れる。 「…もうそんな時間か…?」 どうやら本格的に寝てたらしい。 目を開けず手探りで携帯を探す。 ―ない。無い。無い? 寝ぼけて感覚がおかしくなってんのかな? 仕方なく目を開けると目の前に携帯が差し出されていた。 「無用心ね。シキ」 そこに立っていたのは一人の女性。前髪で眉毛が隠れて表情が見えない女性。または、僕の彼女。 「…何でここに居るんだよ、アイサ。」
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