25人が本棚に入れています
本棚に追加
「あれは…」
コウが廊下の先に立っている女子生徒を見て、一瞬、絶句したかと思うといきなり大声を出して駆けて行く。
「ああ…オガワか…」
僕は遅れて気付く。
「ミミちゃ~ん!!」
大手を振って女子生徒に近づいて行くコウを僕は止めなかった。
「…あっ…」
女子生徒。オガワ ミミがこちらに気付いたようで挨拶をしてきた。
「おはよう。シキ。」
「へぶちっ!!」
コウがこけた。それはオガワがコウよりも先に俺に話し掛けて来たからだろう。
最初のコメントを投稿しよう!