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朝の新聞をのんびり読みながら、カフェオレを飲むのは頭脳派の鏡夜。
「 フム。ホープワイヤモンドですか。相手も物好きですね…………
ホープワイヤモンドは1600年に発見された45.53カラットのダイアモンド、………その美しさは評価されるも、一度としてホープワイヤモンドが所有者に災いをもたらさなかった事はないと言われるほど、呪われた宝石
確かに美しいが
手に入れたいと思う物ではありませんね」
鏡夜はそこまで言うとカフェオレを一口飲む。
隣の部屋で筋肉をしていた龍が、汗を流しながら鏡夜に言った
「 腰抜けだなぁ。 俺様だったら気に入ればどんな物だろうが奪い取ってやる ガハハハ」
「だからアナタはファッキン馬鹿なんですよ。
たかが宝石一つに人生を狂わされては困りますからね。
何せ、世界は広いのですから」
新聞を折りたたみ、鏡夜は外の景色を見た。
そこは
深海魚が泳ぎ、珊瑚あふれる海の中だった。
「はっ、もしかして鏡夜………お前たかがダイアモンドの名神なんか信じるつもりか?
ガハハハ。やっぱりお前は玉がちいせいなぁガハハハ」
(ファッキン馬鹿。迷信とは何かしろの意味があり流れる、それにホープワイヤモンドは噂の一つで女神の目からくり抜いたダイアモンドと言われる………“触らぬ神に祟り無し”なのですよ)
「とにかく、盗もう何て馬鹿な考え止めて下さいね。
面倒は嫌いですので……
後、下品な言葉は使わないで下さい」
「 ガハハハ。そう言われると余計に盗みたくなるじゃねぇか………
椿にでもプレゼントしたら喜ぶかなぁ?
いや、もしかしたら惚れたりされて………グフ グフフ 」
汗を拭きながら妄想する龍を横に、鏡夜は溜息
「はぁ……(ファッキン馬鹿は、やはり頭もファッキン馬鹿ですね。
それより、気になりますね)
龍。椿をここ三週間見ませんが、知りませんか?」
鏡夜が龍を見てから聞くも
「 グフフ しらねぇよ 」
(馬鹿に聞くものではないですね。)
「それにしても、 気になりますね。そして、嫌な予感が消えない………」
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