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鏡夜が海の中を眺めていたら
「たっだいまぁ~。鏡ちゃぁんお帰りのキスしてぇ~」
エレベーターのドアが開き、いきなり鏡夜に抱き着こうとする金髪の綺麗な女がいた
鏡夜はそれを軽くかわし、女は自然と龍のいる方に転ぶ
「 鏡ちゃぁん。キ……… 」
「 ツバキィ~ とうとう俺様を好きに 」
抱き着かれた龍は椿を抱きしめようとするも
「 ゲッ 。 何でファッキン馬鹿!!!
鏡ちゃぁんはぁ???」
一撃必殺アッパーを龍に加えて、鏡夜を捜す
「鏡ちゃぁん。みぃ~っけ」
窓の所にいる鏡夜を指差し、椿は喜ぶ
「ひっどぉい。椿が帰って来たのにお帰りも無し?」
ひょこりと鏡夜の顔を覗き込む椿
後ろでは龍が何か叫んでいた
「ああ。お帰りなさい………
所でツバキ?アナタ今まで何処へ」
「ンフフ。 知りたい?」
「………」
上目遣いで見る椿を鏡夜は、何の反応も示さずに見る
「ンフ。 キ・ス、したらいいよ?」
と、その時
後ろで見かねた龍がもうダッシュで鏡夜と椿の間を割る
「 ダメダメ。椿は俺様と、俺様としなきゃ駄目だぁ!!!! 」
「いったい。ファッキン馬鹿龍!!!
なにすんのよ!!」
龍が椿と鏡夜を離そうと間に入った時、椿の荷物が地面に落ちて中身も見えた。
そこには
「 椿…… アナタまさか、アメリカのスミソニアン博物館に行ってきたんじぁ 」
荷物を拾いながら、椿はニッコリ
「さっすが鏡ちゃぁん
そうよ。スミソニアン博物館へ行って、かの有名なホープワイヤモンドを手に入れたの。
綺麗でしょう」
そう言って見せる椿を、鏡夜は頭痛の種だ………と小声で言って、椿に話そうとした
だが
「さっすが俺様の女。やることが違うぜ」
「誰がファッキン馬鹿の女よ!!!
因みにコレは、鏡夜とあたしの愛のあかしのダイアモンド~。」
そう言って、鏡夜の腕に抱き着く………
「止めてください。縁起の悪い…………
椿………アナタ何故ホープワイヤモンドを?」
「だって、世界一大きいブルーダイアモンドって………ホープワイヤモンドじゃない?
だからよ」
手袋をした手でホープワイヤモンドを掴む椿を、鏡夜は静かに問う
「 はぁ。アナタまでホープワイヤモンドの魅惑に取り付かれたのですか?」
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