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「そんな事ないわ。アタシは何時だって鏡ちゃぁんに………魅惑されてるから。 ンフ 」
ウィンクをする椿に
「俺様は? 俺様には?」
「ないわよ。」
冷たくあしらう椿
「とにかく、椿……アナタだってホープワイヤモンドがどんな宝石か知っているでしょう。
早く戻して来なさい」
「えぇ~…………折角鏡ちゃぁんの為と思い取って来たのに、 ガッァカリ」
椿が気を落としていると
分厚く出来ているガラスにヒビが入る。
………ピシリ
それにいち早く気が付いたのは鏡夜だった。
「まずい!!!龍、非常用ボタンを押してください。
椿、アナタはコントロール室へ行き陸へ船を上げてきてください。」
「「了解」」
鏡夜の指示で二人は走り出す
(さっそく災いですか)
鏡夜は割れるガラスを前に、睨みつけるように目を細める。
全ての安全が確保され、三人は集まる。
「さて、まずは椿。そのホープワイヤモンド………元通りに戻して来なさい」
「………了解」
「それから龍、インドへ向かって進路を変えてきてくれませんか?」
「いいけど。 なんでだ?」
「ホープワイヤモンドは、悪魔の宝石。
いえ、元はインドの神の像の眼に埋め込まれていた宝石。やはり博物館より、本来有るべき場所に戻すのが筋………」
鏡夜が話していると、二人は何故かイチャイチャしていた(龍が一方的にだが)
「人の話を聞きなさい……」
鏡夜が呆れていると
「でもよ鏡夜。インドへ向かうよか断絶博物館が近いと思うがなぁ………
今まで博物館にあったら何もおきなかったんだろ?それならこの大西洋からアメリカ行きの方が断然ハエーよ」
「………まぁ。そうですね
わかりました。向はスミソニアン博物館です。
椿、龍……何時までもイチャイチャしてないで仕事の準備もなさい
ただ宝石を返しに行くなんて、割にあいません
被害者として」
最後にチラリと椿を見て、少しだけおかしな三人組はアメリカ……スミソニアン博物館に向かった。
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