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翼「バーチャル…ゲーム?」
勇「みたいだ」
勇希がてがみを手に取り 、中身を読む。
“斎藤勇希様、翼様
おめでとうございます。あなた方はわが社の新作ゲーム《ホワイト†キャンパス》を無料で体験していただけます。ゲームに関しての詳しいことは、中に同封してありました説明書をご覧ください。では、良い感想をお待ちしております。”
次に説明書らしき分厚い本を手に取ってみる。
勇「うわぁ、読む気になれねぇ」
翼「じゃあ目次見て、必要そうなところだけ見れば?」
勇「そうだな」
勇希は本を開いて目次を見ようとする。…が、急に携帯がけたたましい音とともに震えだす。電話が来たみたいだ。相手は……柳瀬昂(ヤナセ コウ)。
勇(無視だな、無視)
翼「出ないの?」
勇「いいんだよ。相手は変態だから」
翼「あぁ昂?なら出てあげた方がいいよ。昂が電話してくるなんて珍しいから、きっと大事な用なんだよ」
勇「そういえばそうだな。………しょうがないか」
勇希が電話に出る。ここで少し柳瀬昂について説明をしておこう。奴は簡単に言うと……………勇希が言うように変態だ。
勇「もしもし、斎藤ですが」
昂『勇希ちゃーん、どうしよう』
勇「その呼び方止めねぇと切るぞ」
昂『止めてぇ切らないでぇ(泣)』
勇「ハァ…で、用件は何だ(コイツと話してると疲れる)」
翼が隣で苦笑いする。勇希の目が死んだ魚みたいな目になっている。
昂『いやぁ、何かね。変な箱が届いたんだぞ☆』
勇「ふーん、中身は見たのか?あと喋り方キモイ」
昂『俺にそんな勇気があると思う?』
勇「だと思ったよ。それもって家来い」
昂『ラジャー!!じゃあ今から行くな』
勇「ん、じゃあな」
電話終了。改めて勇希が説明書らしき本を開き、読み出した。
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