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電話から10分後、昂がやって来た。勇希と翼のもとに届いた箱と同じ箱を持って…。
昂「やぁ!!久し振り!!」
勇「昨日学校で会っただろうが!!」
昂「アハハハハ!!痛いだろ」
勇希が昂の頭をしばく。昂は相変わらず笑ってるけど。
勇「うるせぇよ!!このド変態!!うわっ!!抱きつくな!!うわぁ!!」
キレてる勇希が昂に押し倒される。勇希が簡単に押し倒されるのはやはり力の差だろう。
勇「のけぇ!!あ、てめ!?どこ触ってやがる!?」
昂「勇希ちゃんかわいいよぅ…ハアハア」
ふと昂は寒気を感じる。昂が顔をあげると、翼?がいた。何故“?”かと言うと、前髪が上がっていたからである。
翼?「おい、昂。お前人の姉ちゃんに何してやがる」
昂「つ、司!!え、あ、これは!!」
昂の顔は真っ青になる。司と呼ばれた翼は凄くお怒りのようだ。司は翼の裏人格である。普段の翼は虫一匹も殺せないくらい優しいのだが、司は勇希と同じくらい暴力的なのである。
勇希が何か思い付いたらしくニヤリと笑う。
勇「司、助けて!!(自分で言っててなんだが、きめぇ)」
勇希が涙目で司に助けを求める。そして何かが切れた司は笑顔でさらっと酷いことを言う。
司「昂………死んじゃえ♪」
昂「イヤァアァア!!」
昂は司にフルボッコにされて伸びている。
司「勇希大丈夫か!!」
勇「おう!!ありがとな!!」
司「おう///じゃあ俺は引っ込むから」
司が前髪を留めていたピンを外すといつもの翼に戻った。途端、翼が泣き出し勇希が困る。
翼「よかったよ~」
翼(司ありがとう)
司(気にすんな)
勇「わかったから、もう泣くなぁ」
昂(恐るべしシスコン)
この後家主さんがやって来て、怒られたのは言うまでもないだろう。
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