イグアナ

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「はい?ガラガパゴ」 「ガラパゴス」 「いいからそれで」 「イグアナに会いに行くって」 「イグアナね」 神子は呆れながらこたえた。 「待っていればいいのか…私は恋人なのか」 「聞いたんだ」 私はうなずいた。 「なんて言われたの?」 「……妹……」 私の心の雨が溢れだした。 「妹ね」 神子は泣いている私をそっと抱きしめた。
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