イグアナ

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私は子供のように泣いた。 しばらくして落ち着いた私に神子が言った。 「そんな気がしていた」 私は神子を見た。 「何となく2人の姿とか彼の樹にたいする態度とかね。優しいけど恋人とは違う感じ」 「私も…だけど認めたくなかった」 「樹」 そう、彼は優しい人だった。 いつも私の側にいてくれた。 いつだって私の話を楽しそうに聞いてくれた… 「樹はかわいいな」 そう言ってくれた。 でも1度も「好き」とは言ってくれなかった。 それでも休みの日にはいつもいつも一緒に…
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