神託━我が子よ我が声をきけ━
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村長と化け物のにらみ合いはしばらく続き、動いたのは化け物だった。 〔フンッ。まぁ人間は喰えたし、俺は満足したから帰るか〕 そう言い残して化け物は踵を返してどこかへ去っていった。 「すごいや……」 まだ足の震えが止まらない。だけど顔は笑っていた。 なんにしても、助かったぁ。 「まさか悪魔が村に侵入してくるとは……。……聖戦……」 村長が何か呟いていたけど、ボクには聞こえなかった。
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