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リヴィア城。カミーリア女王国の広大な土地の北部に位置するこの宮殿は、国境の要とも言える騎士団の駐留地。土台の高さが約16mあり、この高低差を利用してカナールや噴水を稼働させている。噴水が真夜中に稼働し、ライトの光を受けて哀しく輝いていた。
城に入って直ぐに現れる煌びやかな中央階段。その階段を下りてくる漆黒の鎧に赤く描かれた蠍のデザインが印象的な、返り血だらけの騎士。
「……命が惜しいなどと言わない。だから……女神よ、どうか私に加護を」
騎士には釣り合わない武器である日本刀を所持していたその騎士は、日本刀を握り締めて俯いていた顔を上げた。
「未来に生まれ変われるならば……私は皆を、誰1人失わない力が欲しい」
そう呟いた騎士は、その場から目的地のある北西へと向かって行った――。
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