雨降る図書館

3/26
前へ
/159ページ
次へ
図書館の席に着くと鞄を置き一息をついた。 外の気温よりはるかに涼しい部屋は、少し寒く感じた。 『気持ちいい…』 机に伏せて目を閉じる。 宿題をする事もなく少しウトウトしていると、頭の上が声が落ちてきた。 『アシタバ?』 聞き慣れた声に頭をあげるとそこには、藤麓介が立っていた。 『藤くん…?  なんで図書館にいるの?』 図書館なんていつも勉強のする気のない藤には似合わない場所で、明日葉はそこに藤がいることにびっくりしていた。
/159ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加