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『ん、兄貴が借りた本返しにきた』
藤は明日葉の横に腰を落とすと、眉間に皺をよせた。
『こんな暑い中、コキ使いやがってよ…』
ため息つく藤に明日葉は苦笑いを見せると
『そっかあ、大変だね』
と一言言うだけだった。
『てか明日葉こそなんでいんの?』
藤は明日葉を見据えて聞いた。
藤からしてみたら意中の相手がこんなところにいるのは、凄く嬉しかった。
藤は明日葉に思いをよせているのだが、その思いは告げられていない。
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