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彼、卍飛作が奇妙な友人との同居を始めて一年がすぎ季節は二度目の秋を向かえた。
記録的な猛暑も記憶に新しい10月の話である。
『この放送が終わりしだい私は帰るとするよ』
卍飛作の異星の友人、オルドはβカプセルの中から語り掛けた。今日は、二人が楽しみにしていたアニメの最終回である。
今思えば、偶然見たこのアニメがチグハグだった二人の心を繋いだのかもしれない。
「そうか、寂しくなるな………」
『なに、4月あたりにまた来るよ』
「ああ………」
とうとう、アニメが始まった。
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