●序章

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○西暦 2010年 先生「――で、あるからして、この流山で新撰組局長、近藤 勇は逮捕、『鬼の副長』と呼ばれた土方歳三を始めとした部下らは…―――」 日本史の担任が説明をしながら、黒板を書いていく。 それを1人の黒の長い髪の少女がノートに書き取っていく。少女―遠野 雪の隣の席にいる、栗毛のかわいらしい少女、雪の友人の平山 桜が「雪~」と小さな声で呼ぶ。 雪 「……どうしたの?」 桜 「あのさ…、あとでノート見せて欲しいな~。」 雪 「良いけど…。」 桜 「ありがと。」 そう言って、桜は机に突っ伏す。 雪 「…………。」 “また寝るのか…” 雪はため息と共に苦笑して、 再びノートを書き取り始めた。
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