人魚姫

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「いいんだよ、植物状態なのに五年もよくがんばったよ」 そう慰めるお父さん。 ベッドには私が横たわっていた。 消えた卓上テレビ。 つながれていたたくさんのくだや点滴は、全てはずされていた。 そうか、私は魔女から足をもらったんじゃなかった。 天使に翼をもらっていたんだ。
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