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「ここは滅多に人来ないから穴場なの」
屋上につくなり愛川はどかっと腰を下ろし、俺に前に座るよう促すとパンといちごみるくを床に放り投げた。
「ん。お前弁当じゃねぇの?」
俺が聞くと愛川は一瞬いちごみるくににストローを刺そうとしている手をピタッと停止し、
「…独り暮らし」
そう言うとストローを刺し、パンの袋を破いた。
「へー…それはご苦労なこったい」
俺はさほど興味が無かったので適当に流すと、母親の作った…いや、温めた冷凍食品を口に運んだ。
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