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僕は大きく深呼吸をし、歌い始めた。
「まあかぁかぁの~~」
そう、これは[崖○上のポニョ]と言う曲だ。
一時期だいヒットしたこの歌。
いきなり授業中に地味なダメ人間の僕が歌いだすものだから皆ア然…。
だが曲は終わらない。これからサビに入るのだ。
「ポ~~ニョポ~ニョポニョ――」
そこまで歌うと僕は目を見開き、自分の股間をおもいっきり握りしめ――
「僕のポニョっっっ!!!!!!!!」
そう言ったのだった。
手の中から自分の股間のポニョポニョ感を感じた。
教室は静まりかえり、僕の股間に皆が注目していた。
ああ――――僕―――
――人として終わった――
恥ずかしさで失神し、しょんべんを漏らす僕が最後に見たのは
「バリキモッ!」
と言う近藤くんの笑顔だった。
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