プロローグ

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-時刻6:00- ある公園のベンチに1人の青年が座っている 青年はため息をつき、缶コーヒーを一気に飲み干した 青年の横には帯で結んだ胴着 彼の名前は 村松 秋也 地域の高校に通うごくふつうの高校生である 秋「また一回戦敗退か……」 秋也はベンチの背もたれに寄りかかった ベンチはギシギシと音を立てている 誰もいない公園から夕焼けを秋也はみつめていた 相手の蹴りが入り、赤く腫れた頬を撫でながら 秋也は道場の師範にどう言い訳をするか考えていた 秋「いつものやつしかないか……」 すくっと立ち上がり、公園を出た
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