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50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/11(土) 12:11:38.97 ID:RIAMHvqz0
弟と一緒に、お父さんの仕事場の近所の山にのぼった
小さな山だったが急な坂を歩いたので、私は道路脇の土手に腰掛けて休憩しつつ
お父さんの仕事がおわるのを待っていた
そのうち横で遊んでいた弟が待つのにあきたらしく、お父さんを呼びにいった
しばらくするとドドド…という音と「おーい」と呼ばれる声がした
お父さんの仕事がおわったと思い、私は立ち上がって声のするほうをみた
シャベルカーに乗った弟がすごい笑顔でこっちにやってきた
「おーい、おーい、お姉ちゃーん」と手をふりながら弟がシャベルカーを運転していた
弟は道なき道を進み、真っすぐ私のとこまでやってきて
そして止まる事無く「うわああぁぁ」と言いながら、弟は土手に
シャベルカーとともに消えていく寸前に同じ現場で働くTさんが現れ
大地が揺れる程の大きな声で「破ァ」と強く念じた
すると弟を乗せたシャベルカーは土手のギリギリで止まり
シャベルカーは落ちる事なく弟は無事に助かった
Tさんの声に驚き何事かとあわてて来たお父さんにこの事を話すと
「さすがTさん、寺生まれはホンマにすごいなぁ…」と急に微妙な関西弁になったお父さんにびっくりした
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