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美しい桃色の桜の花びらが散る季節。
今日から高校生という、大きな期待を胸に入学する生徒達がいた。 その入学する生徒達の中に一人 注目を浴びる生徒がいた。
[高須龍児]それはよく不良漫画で出る………ぐらいの目つきの怖い少年だった。
誰もが龍二を避けるように体育館で少し間を空けて並んでいた。
「あ~~高校生になっても避けられんのかよ」 と龍児はつぶやく。
そんな 気分をなぎはらってくれるかのように 龍児の背中に 手をおいて励ます親友がいた。
[北村祐作] 祐作は中学時代からの親友でこいつだけは龍児を理解してくれる。
「そんなうかない顔してどうしたんだ 高須、 悩み事なら聞いてやってもいいぞ」と祐作は言ってくれるが、 龍児からすればどうでもいい気分だった。
なぜなら龍児のそんな生活が
当たり前の日常生活となっていたからだ。
「まさか 入学初日からこんなことになるなんてな 」
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