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正直、そっから先はあんまし覚えてない。
痛かったような気もするし、ただただ快感に流されていただけのような気もする。
――――…「じんっ、好き…んっ」
そう熱っぽく囁くかめの顔がスゲーエロくて。
だけどそれ以上に、スゲーケダモノっぽくて。
ああ、コイツも普通に男だったんだよな…男前だよなやっぱ。
まぁ俺のが男前だけど、俺のが大好きだ。ちくしょー!!
な―んて思ったような気も、しないでもない。
――――――――――――――………
「はぁ、やっべ~~これマジにしんどいんだけど。…何で?(泣)」
終了直後、まだ息も整わないかめがそう言った。
もちろん俺も一緒で、お互い仰向けのまま動けないでいる。
しかし俺は、最中には感じなかった鈍痛に襲われつつあった。
「んっ…俺はケツと股関節が痛ぇ。ちょお無理マジ無理死ねる…」
普段、あんな風に顔につくほど足上げないし……って。
なんて屈辱、なんて恥態だ―――――!!(泣)
「ふふっ…ごめんね?」
先に呼吸が整ったのであろう、かめが擦り寄ってきた。
俺は込み上げてきた恥ずかしさも手伝ってか、中々正常に呼吸が出来ないでいるのに。
「……ありがと、じん。大好きだよ」
言って、本当に幸せそうな顔で笑ってくれたかめ。
そのまま掠めるだけのキスが降ってきた。
……。
「……じん?」
「なんだよ?」
分かってるけど、今は。
「なんか勃ってるけど?」
「……見なかったことにして(泣)」
今はもう、受ける気力も攻める体力もありません。
全てはかめが好きすぎるから。
ただ、それだけ。
end.…?
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