百聞は一見に如かず

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    ――――――… 「や、そこばっか…だめぇ…っ」 だめな訳ない。 今までは未知の世界だったから、何処か遠慮してた。 だけど朧げな記憶の中でも鮮明な、…初めて体感した超強烈快感ポイント。 それにかめを見れば、分かる。 少し強めに引っ掻くだけで、白い首の喉仏が真上を向くほどのけ反り、シーツを握りしめる手に骨が浮く。 「ひぁっ!ふぁ、あっあ、あぁ―――――…」 歓喜の喘ぎはいつもより高くて、悲鳴に近い。 足を開かせるために、かめの右膝裏に入れた俺の手の平にも力がこもる。 そして… 「あ、うそっ…ン、!!」 「え…?あ」 「っふぁ、あ…あん――…」 かめは呆気ないほど簡単に、精を放った。 俺も驚いたけど、かめ自身予期してなかったらしい早すぎるそれは、何度もその身体を大きく奮わせる。 「…珍しーな。こっちだけでイっちゃうの」 前なんて触れてさえなかった。 ……ヤバイ、なんでかスゲー嬉しい。 思わず顔が緩んで、すると涙目で呼吸の荒いかめに睨まれる。 ………。 でもそれってとっても逆効果。 「ンあっ、やめ…っ!!」 再度、そのポイントを執拗に擦り上げて。 「…はぁっ、あ、じんっ」 「なに?」 「ちょ、今日しつこっ、…あぁん…」 それはしょーがない。 ただでさえ少ない二人だけの時間だ。 この前は色々といっぱいいっぱいで、ほとんど覚えてないから余計に。 キスして、匂って、聞いて、触れて、噛んで、舐めて、またキスして。 足りない足りない。 まだ全然かめが足りない――――…  
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