百聞は一見に如かず

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    「…ね、舐めて」 その柔らかい口調とは裏腹に、目を細めて乾いた唇を舌で濡らす仕種は、ゾクッとするほど色っぽい。 なんだか悔しいけど、また促されるままに半勃ちのそれに口付けた。 尖端に何度かチュッチュと音を立ててキスして、チロリ側面に舌を這わせる。 「っ…」 息を詰める仁に気をよくして、特に裏筋とくびれの部分を念入りに唇と舌で愛撫した。 やっぱり反応がなきゃ、何してもつまんない。 だから反応あったら、何しても楽しい。 芯を持って堅くなってくそれの先っぽは、じわり蜜が滴り始めていた。 舌先を尖らせて、そこを重点的に攻める。 「っう…はぁ…」 漏れた甘い吐息に誘われるように、一気にそれを口に含んだ。 歯を立てないように上顎で、舌で、すぼめた頬で。 入りきらない下部分は指と手の平で。 強弱をつけながら上下に顔をやると、ジュプッジュポ…って唾液が粘った音を立てる。 「…ぅあー…きもちい…」 クシャリ…前髪を撫で上げられたから、少し顔の角度を変えて見上げる。 「はっ、エッロ…(笑)」 ……どーして男ってのは、フェラ顔を見るのが好きなんだろうか? こんな時だけど素朴な疑問。 だけど、俺はしてる側のこの角度から見るのも好き。 「…かぁめ?」 快感に眉をしかめて、熱っぽく呼ぶ声も好き。 髪を撫でた指先が下りてきて、こめかみ辺りを優しく擽られるのも好き。 「あ、ちょっ//」 だから目を合わせたまま、ジュルリ…口を離すと唾液とカウパーが糸を引く。 完勃ちしたそれを、見せ付けるように大きく舐め上げた。 ……。 …って、これじゃいつもと大して変わんねーじゃん!!(泣)  
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