1

2/11
前へ
/11ページ
次へ
 春である。  身を切る様な寒さも、雪に閉ざされた日々も、今となっては遙かな昔の出来事である。  暖かな陽射しと、土の臭いを含んだ風がさわやかに流れていた。  そんな中で、僕と幼なじみのサツキは同じ高校に進学したのである。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加