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 桜並木も終わり、家までは、まだ何も植えられていない畑が続く。  スキップしながら先を行くサツキに、自分が背負った数奇な運命を気にとめている様子はない。  それは僕という存在がいるからなのだろうか?  それとも、僕がいなくてもサツキは今と変わらずに生きているのだろうか?  そんなことを考えると僕は少し不安になる。  「うんこ?」  そんな僕の不安に気が付いたのか、サツキが僕の顔をのぞき込んでいる。
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