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「着くまであと1時間、か」
私のいる都心から少し離れた所におばあちゃんは住んでいて、両親を既に亡くしていた私は小さいころからそこに住んでいた。
「この景色、懐かしい…」
脳裏に小さいころの思い出と私が上京するときに見せたおばあちゃんの悲しそうな淋しそうな顔が浮かんでは消える。
「………」
窓をぼーっと眺めていると紫陽花が視界にはいってきた。
「おばあちゃんの家にも咲いてたなぁ…紫陽花…」
暫くすればまた視界は緑につつまれ同じ景色が延々と続き私は飽きてまた車内へと顔を戻した。
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