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…で。
落ちに落ちて今に至ると。
「なにっ!?何なんだよ!?なにこれ、まるでこれ…」
途中で言いかけてはた、と気付く。
「不思議の国のアリスみたいじゃん」
ちょっと違う気もするけど大体を見てみると共通点が多い気がする。
…ってことは
「なんだこれ夢じゃん!あーよかっ「夢じゃないよ」…は」
俺の台詞を遮った男はいつの間にか俺の目の前。しかも少し動けばキスできそうな…
「ってうわあああああああ!!何俺冷静に考えてんだああああ!!」
動揺の余り、俺は相手を突き飛ばす。
「…っいったいなあ…酷いよ、アリス…」
「何で俺の名前っ…」
言葉が止まった。
綺麗なルビーみたいな目、優しく自然に微笑む唇…頭から生えたふさふさとした…………うさみみ
なんだこいつ…変態か?それともただのコスプレイヤーか?(俺はスマ●ラが好きだったりする)
まあどっちにしても
「お前誰?」
「ええ!?酷い…酷いよアリスちゃん…ここに連れてきたのは僕なのに…」
「俺を連れてきたって…ちっちゃい兎しか…」
はっとして俺はうさみみ男をじっと見る。
「お前…もしかしてあの兎…何て「もしかしなくてもだよ!!」
は…はああああああああ!?
え、ちょっ…そんなのアリなの!?
「アリだよ」
人の心を読むなあああ!!
「ま、まあ…落ちちゃったのなら仕方ないよな…お前、ここがどこなのかから何のために俺がここに来たのかしっかり説明してもらおうか?」
正確には落とされただけど!!
「もちろんだよ!僕はアニム。宜しく。」
にこり、とアニムが綺麗な顔で笑った。
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