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「市会議員の脇田です」
「あの、京都からやくざを締め出すといきまいてた奴だな。そういえば、テレビで市会議員が殺されたと報道していたな、その事件なんやな」
「そうです」
「で、友達じゃなければ誰が殺したんや」
「僕は、その捜査を指揮したやくざと黒い噂のある警部が殺したと思ってます」
「証拠は?」
「何も?」
「証拠も無いで、人を落としいれることなんかできるかー!」
ヒロは大声を上げた。
「じゃ、先に証拠を見つけてください」
「依頼が二件になると、倍の料金が掛かるぞ」
「かまいません。いくらあれば」
「そうだな、着手金が50万円に必要経費は随時、成功報酬が50万だな」
「えー、そんなに安いんですか?」
あー、失敗した。もう少し吹っかけた方が良かった。
「あー出血大サービスや」
「じゃあ、今からコンビニで50万円下ろしてきます」
「気が早いな、名前は?」
「木村です」
木村は椅子から降りて、店を出て目の前のコンビに入った。
「ほんと、前金100万と言っとけばよかった。まーこれで今月は安泰や、しかし警部とはやっかいやの」
すぐに木村は戻ってきた。
封筒をヒロに差し出した。
「おおきに」と言って、そのまますぐにポケットにしまった。
「その警官の詳細を教えてくれ」
「四条署、四課長、薮田警部です」
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