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「警部!それも恐持ての四課か」
「そうです」
「そうかー、警部か、ちょっと大変やがな、心配するな、証拠を見つけて、そいつを無き者にしてやる」
ガチャ
2人のやくざ風の男が店の中に入ってきた。
「済みません。まだ開店しておりません」
「客、おるやないか!」
「友達です」
2人は、無視して、椅子に座って木村を睨みつけている。
やばい、俺を逮捕にきたんか?
「じゃあ、僕、帰ります。また、明日来ます」
木村は椅子から降りて、早足で店を出た。
「おい、生ビール二つ」
「はい」
ヒロは、生ビールをジョッキに注いで、2人の前に置いた。
「おい、あいつと何を話したんや」
「いいえ何も」
男が胸ポケットから手帳を出して、ヒロに見せた。
「刑事さんですか?」
「そうや、正直に言わなんと逮捕するぞ」
「何の罪で?」
「無許可の探偵業や!」
ふー、窃盗やないんか、ひと安心。
「あの紙はジョークで貼ってあるだけですよ。お客さんと話の種になりますから」
「あまり、舐めるなよ。また、明日来る!」
2人は生ビールを一気に飲んで、テーブルに千円札を置いて店を出た。
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