マグネシウム騒動

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アリサ「理由ってなんですか?」 マサシ「後で話す。サクヤさん、急いでマグネシウムをアナグラまで運んでください。…空気が冷えてきた、マータは近くまで来てます」 サクヤ「…わかった。万一危険と判断したら、迷わずアナグラまで撤退して。いいわね?」 マサシ「了解です」 言うや、マサシは回復錠・改を飲んで立ち上がった。 それを見て、サクヤはアリサとカノンに頷いてみせ、タツミ達からマグネシウムを預かってアリサ達と共に急ぎ撤退していった。 マサシ(これでよかったか?相棒) マサシが、頭の中に響く声に語りかける。 ほどなく、返答が返ってきた。 (ああ。あのマータの狙いは、お前の捕食とタツミの持ってるペンダントだからな) マサシ(ペンダント?) (おそらく、奴は金持ちの女を食って学習したのさ。あのペンダントは価値のある美しいものだと、な) マサシ(んなオシャレを気にするアラガミなんてありか?) (アラガミにも個性はある。奴は相当な変わり種だが、変わり種は今後増えるだろうさ。そろそろ人間の知識を、アラガミ側も吸収しきり始めてる頃合いだからな。いつ人型のアラガミが現れたって、不思議はない)
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