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------ 15分経過 ------
サクヤ「お待たせ(^_^)」
にこやかに笑ってそう言いながら、サクヤがエレベーターから降りてきた。
その横には、気まずそうに俯いたアリサの姿もある。
マサシ「…アリサ…」
アリサ「…マサシ…」
マサシ&アリサ「「ごめんなさいっ!!」」
まるで双子かと思わせるほど完璧なタイミングで、2人は同時に同じ事を言って頭を深々と下げた。
ちょっと間を置いて頭を上げた2人がそれに気付き、顔を見合わせる。
が、すぐにマサシが再度頭を下げた。
マサシ「…俺、アリサがどう思うかも考えずに先走って…あんな写真見られたら、アリサだって恥ずかしいのなんか、少し考えたらわかりそうなものなのに…ゴメン!」
今にも土下座しそうな勢いのマサシの謝罪に、アリサは驚いてしまう。
自分が非があると思えばとことん低姿勢なのが、マサシの美点であり、ある意味での難点だ。
アリサ「あ、頭を上げてください!💦…私だって…いくら恥ずかしかったからって、たかだか写真一枚の事で声を荒げたりして…すみませんでした…貴方には、色々お世話になってるのに…」
そう言って、アリサはしゅんとしてしまう。
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