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タツミ「ん?」
ふと、タツミの手に何かが触れた。
廃材とは感触が違う。
タツミ「なんだこりゃ?」
そう言ってタツミが探り出したのは、泥で汚れた小さなペンダントだった。
一応、汚れを取れば多少の値打ちはありそうである。
マサシ「綺麗に磨いてヒバリちゃんにプレゼントしたら?」
タツミ「バカいえ、もっとちゃんとしたのを用意するのに貯金してるっての。…まぁ、貯金の足しにはなるか」
言いながら、タツミはペンダントをポケットにしまい込んだ。
マサシ「さて、ぼちぼち日が暮れてくるし、女性陣と合流して撤収しようか」
そう言いながらマサシが腰を上げた、次の瞬間。
マサシ達の背後に巨大な影が現れた。
直後、僅かにひんやりとした周囲の空気と低い唸り声に、マサシは感づいていた。
同時に、嫌な予感が頭をよぎる。
マサシ「…まさか…」
確認のためにマサシが振り返ると、そこには予感通りのアラガミが姿を現していた。
プリティヴィ・マータである。
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