74人が本棚に入れています
本棚に追加
---- 同時刻 移動中のアリサ達 ----
アリサ「1人を置き去りにして仲間を呼びに行くなんて、貴方達は何を考えてるんですか!」
先頭を走るアリサが、首だけ振り返ってコウタとタツミを叱る。
その剣幕には、コウタもタツミも黙るしかない。
サクヤ「アリサ、今は一秒でも早く急行するのが先よ!お説教は後でいくらでもできるわ!」
言いながら、サクヤが方向を確認するべく、マサシの腕輪のビーコン反応を携帯端末で確認する。
と、サクヤが足を止めた。
アリサ「サクヤさん、どうしたんですか!?」
サクヤ「マサシの反応がこっちに来るわ!どうなって…」
そう言いかけたサクヤの頭上から、マサシの声がかすかに聞こえてきた。
思わず、他の仲間も足を止めて頭上を見上げてしまう。
そして、全員が我が目を疑った。
マサシ「…クヤさんどいてぇーっ!!」
なんと、マサシが上空から降ってきたのだ。
慌ててサクヤがその場をどく。
直後、発射音と共に、さっきまでサクヤがいた所に爆発が起きた。
マサシが炎のモルターバレットを撃ったのだ。
その爆風をクッション代わりにして、マサシはかろうじて地面への直撃を免れ、受け身を取って地面を転がり、数メートル転がってようやく停止した。
最初のコメントを投稿しよう!