終局への始まり

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「いよいよだな、キロ。」 俺たちの行くべき目的地まで、残り30分。 隣の座席から、相棒のリンが話しかけてきた。 「なんで、そんなにテンションが高いんだよ。」 「低いキロのほうが、おかしい。」 今向かっている目的地―正確には、ターゲットの住んでいる家だが―は、都市部から遠く離れていて、おまけに、森の中だ。 なぜ、俺たちは、そこに向かっているのかというと、 …一週間ほど、時間を遡ることになる。
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