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しばらくして父親は漢字の辞書、ノート、ボールペンを持って戻って来た。
「よし。先ずはどんな子に育って欲しいか、だよな」
父親は腕を組み、目を閉じて考えて始めた。
「うーん、やっぱ男なら馬鹿でもって良いから元気に育って欲しいよな。あと、優しい子に育って欲しいな」
父親はノートに「元気、優しい子」と、思った事の単語を書いた。
その後、父親はしばらく考えては思った事の単語を書く、を繰り返した。
ノートにはいくつか単語が書かれて、横のページには単語を組み合わせた名前がいくつか書かれている。
「よし!これにするか!」
どうやら決まったようだ。悩んでいた父親は一つの名前に丸を付けた。
丸の中の名前は優気(ユウキ)と書かれている。
「どうしてその名前にしたの?」
母親が父親に訪ねた
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