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「これでよし。次は」
パソコンのセッティングが終わった香織は、次に洋服などをベットの横に有る小さなタンスに収納した。
「はい終了。さてと始めますか」
収納を終えて、他の荷物を整頓した香織は机の上に有るノートパソコンを起動させた。
「する事が無いからこういう時に進めなきゃね~」
香織はちょっとパソコンを操作した後キーボードを打ち始めた。
実は香織の職業は小説家なのである。そして二年前投稿した連載小説の第一巻が賞を取り、今三巻目を制作中なのだ。
カタカタカタカタカタカタカッカッカタカタカタカタカタカタカッカッ
香織も集中し出したのか、部屋はキーボードを打つ音だけが響いていた。
(出産のための入院か。て事は、やっともうすぐ外に出れるって事か!?俺も早く母親と父親の顔が見たいな♪)
話を聞いていた仁志は状況を整理し、もうすぐ両親に会えるという事に、仁志のテンションが上がっていった。
カタカタカタカタカタカタカッカッ
「ふぅ。切りの良い所まで来たし、今日は此処までにしましょっと」
香織はキーボードを打っていた指を止めて、腕を伸ばしてほぐし作業を止めた。
「久しぶりにアレでも読もうかしら」
パソコンの電源を切った香織は次に、持ってきていた荷物の中からマンガを取り出し読み始めた。
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