4人が本棚に入れています
本棚に追加
初恋なんて何年前の話しだろうか。つか、そんなの少しも覚えてない
その前に"恋"って?
真剣な恋なんてないと思ってた。どうせ皆遊びでしょ?
そんなもんだって。皆
でもあなたは違った
出会いは全然ロマンチックなんかじゃなかった。ばったり出会ってその日に告白された。
ただそれだけ。
私にはもったいないくらいかっこいい男の子。榊原櫂。
周りに作り笑いを振りまいて心が空っぽの私。天道遥。
全然つりあってないことだけはわかってた。
顔を赤くして真っ直ぐに気持ちを伝えた櫂に罪悪感が芽生えた。
軽い気持ちで付き合ったから…
満面の笑みで見てきたので少し心が痛かった。
バカだな…自分。
なにしてるんだろうな。こんなに思ってくれてるのに
なにも返してやれない
初めてなんだよな。こんな気持ちなの。
こんなに尽くしてくれた人も櫂が初めて。
どうも私には"真剣な恋"が似合わないもので、隣で並んで歩くだけでも居心地が違った。
とても不思議な感覚。でも嫌じゃない。
変われるかな?こんなわたしでも…。
少しずつ好きになっていくからね。
最初のコメントを投稿しよう!