*乙女様と学園祭(前編)*

5/23
前へ
/1135ページ
次へ
「んーまぁまぁ楽しかったぜよ~」 でも歩花はその話は潤未にしない方がいいと思った。 ストーカー男性の話は潤未ももう聞きたくないだろうし、心配をさせてもいけないし……なにより悦徳とのことを、なんとなくではあるが話してはいけないような気がしたからだ。 「あーあ、私も江坂くんとバイトしたかったなぁ」 小さくため息をつく潤未。 自分も……バイトは楽しかったから、もう少し悦徳とバイトがしたかったな。 「ま、潤未姫、これからは学園祭シーズンだ。また俺がえっちゃんとのラブラブ作戦を考えてやるぜ」 親指を立てそう言った瞬間、教室のドアが開けられ一気にバラの花びらが吹き出してきた。
/1135ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1404人が本棚に入れています
本棚に追加