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そうか、そういえば二人は夏休み中会っていないのか。それにしても潤未の緊張具合が尋常じゃない。この約一ヶ月で更に悦徳への想いを募らせていたのだろうか。
「? あ、ああ、おはよう宇川……」
尋常じゃない様子の潤未に悦徳も首を傾げつつあいさつを返す。そして悦徳の視線がこちらに向いた。
「秋山も、おはよ」
悦徳は軽く笑うとあいさつをしてきた。
「おう、えっちゃん今日もかっくいーね! おはよん!」
「なんだよそれ……」
自分でもよくわからないが、悦徳がたくましく見える。やはりあのヒーロー姿を見たからだろうか。
「かっくいーじゃん。えっちゃんはヒーローなんだし」
「ヒーローって何?」
潤未が間に入ってきた。
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