*友情……亀裂*

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潤未からは……逃げたくない。 きちんと応援してるという気持ちを伝えないと。潤未のことをこれ以上傷つけないから、と伝えないと。 確かに悦徳のことは好きだった。 けれど今は――……違う。“違う”んだ。 この気持ちを消すって決めたから。潤未を応援するって決めているから。 だから消さなきゃ、いけないんだ。 歩花はうつむき自分の胸元で拳を握りしめた。強く。 「でも歩花ちゃん……無理しないでね」 一貴は優しくそう言ってくれる。 だけど……いつまでも時間の流れに任せて甘えてなんかいられない。 時間が経てば悦徳への気持ちが消えるなんて、甘い考えじゃいけない。 悦徳への気持ちを完全に消すためには ――悦徳から、離れるしかない。  
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