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「…あちらの方は?」
はっと我に返るとエリカの彼氏が私を見ていた。
「あの子は私の親友の、長谷川ほのか♪中学から一緒なんだよ~♪♪」
「長谷川ほのかさん…じゃあ、長谷川さんですね♪」
“長谷川さん”
それが、最初に呼ばれた呼び方だった。
「あ、初めまして!エリカの親友の、長谷川…です!エリカをよろしくお願いします!」
「も~♪ほのかってば、ママみたいだよ♪♪」
エリカが彼氏の元を離れて、私に抱きつく。
「あ…あはは…」
「エリカちゃんは、長谷川さんが大好きなんだね♪…長谷川さん、エリカちゃんのことは、任せてください」
そう言って、ニコッと優しい笑顔を見せる。
トクンと私の胸が高鳴ったことに私は気づいた。
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