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嫌な予感がする…
そうは思った…けど、神様の命令は絶対だ、自然と足は神部屋へ向かっている。
ヨウジ
「なんだろうな?」
ナルミ
「……」
ヨウジ
「あっ!タバコ吸ってんのバレたか!?あっちゃ~ちゃちゃちゃ」
ナルミ
「…」
ヨウジ
「あれ…これ現世だと、馬鹿ウケらしいんだけど、駄目だった?」
ナルミ
「ヨウジくん…次は何千年も生きる木になって、ずっと静かに酸性雨に打たれ、害虫に葉を食われながら生きてください。お願いします。」
『それは無理だよぉ~』
後頭部から聞こえてくる、聞き覚えのある声だ。
かーくん
「やぁやぁ、久しぶり~、言っておくけど、長生きする木ってさ、現世だとありがたぁ~いものなのね、だから選ばれた存在にしか許されない領域なのよ。だからと言って、微生物とかが低俗とか、神様である僕ちんは決して思わないし言わない。だからどんなにヨウジ君が腐ってて臭くて汚くても、低俗ってことはないよ。」
ナルミ
「神様にさえ、そんな風に思われてたんすね…。」
ヨウジ
「う…うるさいわい!そ、それよりも速く呼び出した理由を教えてくださいよ!かーくん!」
神様は咳払いしながら言った。
かーくん
「二人を呼び出したのは、お願いがあってのことなんだよ。」
僕は、ヨウジおじさんと顔を見合わせてしまった。
ナルミ
「おねがい?」
かーくん
「実はね、困ったことに、転生界の記憶が消えないまま、現世に存在してる生物がいる。」
ヨウジ
「えぇ!?そんなことってあり得るんですかぃ!?」
かーくん
「普通はあり得ないんだよね…このままだと、現世の絶妙なバランスが崩れかねないのね…」
嫌な予感だ…
いや…面倒な予感か…
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