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ナルミ
「…。きっと理由があると思うのですが、なぜ僕らに?」
かーくん
「実は、ナルたん…君は何度か面識のある存在なのだよぉ。」
ナルミ
「……。はぁ…」
心当たりの欠片もない僕は、ただ神様が次に発する言葉を、待つことしかできなかった。
ヨウジ
「なんだぃ、ナルミくんの友達かよ。」
ナルミ
「いや…僕に友達と呼べる存在は限りなく皆無に等しいですし、相手がそう思ってても僕はそう思ってないケースが何度かあるので…。」
かーくん
「情報によるとね…、君のことを永遠のライバルだと言っているみたいなんだよねぇ。」
ナルミ
「じゃあ完全に後者のタイプですよ、僕に心当たりがない。」
ヨウジ
「ナルミくんのライバルか…おら、ワクワクすっぞ!」
ナルミ
「しませんよ…、話をまとめていただけますか?」
かーくん
「うん…、簡単に話すとね、君ら二人で説得してきてくれないかな?」
ナルミ
「話し合いでどうにかなるものなんですか?」
かーくん
「うん、君らも薄々気づいているかもだけど、転生界の記憶は失いたくないと、思えば思うほど記憶の消去は遅くなるのね。」
ヨウジ
「はじめて知りました!なら、おれも失いたくないと願いますよ!」
ナルミ
「うーん、多分遅くなることはあっても、消えないってことはないんじゃないの?」
かーくん
「その通りだよ。そういえば、今回のターゲットの名前を伝えてなかったね。転生界では、ヒロシと呼ばれている。」
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