code-1 【始】

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「ふあぁぁぁあ……」  いやー、皆さんこんにちは。僕の名前は桐ヶ谷結(きりがやゆい)です。名前に関しては毎日、嘆き哀しんでます。もはや、僕の両親に抗議したい気分だ。 「よう! ユイにゃん今日はいつも以上に大きな欠伸だな」 「絞め殺すよ」 「あははは……スマンスマン。でも、それはお前の顔が悪い」  そうなのだ。実は僕の顔はかなりの女顔に入るらしく、名前も相まってかふざけてユイにゃんと呼ばれる事が多々ある。マジで勘弁して欲しいです。はい…… 「今日もカラオケ行くだろ?」 「はあ、いいよ。てか、毎日そんなに歌ってどうすんのさ?」 「俺の心の傷を癒す……」 「ご愁傷様」  今こうして話しているのは一応、僕の親友でもある信楽竜也(しがらりゅうや)。  顔はいわゆるイケメンに入ると思うんだが、ピアスを着けたり髪を立たせたりで、チャラい。本当にチャラい。もう、滅茶苦茶に軽そうな奴なんだ。 「なんで、僕はコイツと一緒に居るんだろ? 真剣に不思議に思えてきた」 「何か言ったか?」 「いや、なんにも……」  それだけ言って机の中の荷物を鞄に片付け、竜也に付き合うべく席を立つ。
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