code-2 【告】

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「私と付き合って下さい」 「はい?」  えーと、僕こと桐ヶ谷結……初めて告白されたようです。いや、意味わからん。取り敢えず、なんでこうなったかと言うと。 「ん……ここは?」 「あら、やっと起きたみたいね……」  真っ白な部屋、ベッドにシーツという病室としかいえない部屋に俺は寝かされ隣にはとても綺麗な少女だった。っていうか僕が助けた少女だね。  まあ、助かったのか。あれからどうなったのかよく覚えてないけど。 「ほら、いつまで呆けた顔をしているのよ桐ヶ谷くん」 「え? なんで俺の名前を……」 「はあ……そこ」  溜め息と共に指差されたのは僕の後ろの真っ白な壁。よく見てみると名札が貼ってあった。 「えーと、美山澪華……」  どうやら少女の名前らしい。なかなかに綺麗な名前だ……と思う。僕はセンス無いから分からないけど。 「で、美山さん」 「さんは無しでいいわよ。出来れば名前で呼んで欲しいわ」 「いや、そうは言っても……はあ、じゃあ美山」  女子を名字だけど呼び捨てにするなんて初めてだからなんか戸惑うなあ。 「なに? 桐ヶ谷くん」 「いや、それじゃあ俺の名前も──」 「なに? 桐ヶ谷くん」  え、僕には決定権が無いのか?
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